皆さん、こんにちは。
ポジティブ心理学博士の山口まみです。
つい先日、娘の9歳の誕生日会を我が家で行いました。
ニュージーランドでは、子どものお友達を招待して行う誕生日会が恒例です。
娘は招待状を書くところからスタートして、誕生日会に行うゲームのアイデアを出し、それに要する時間などを検討して、当日のプログラムを作りました。
2週間前ぐらいから必要なものを買い揃え、部屋の飾り付けなど、事前の準備を整えました。
当日は家族全員で、朝早くから家の掃除、ゲームの用意、料理とギリギリまでバタバタしていましたが、娘が作ってくれていたプログラムのおかげでスムーズに進行しました。
こうしてアイデアを行動に移してみると、それがどんな小さなことであれ達成を生み出し、自信へとつながっていきます。
ただ、これが仕事やその他、重要な事柄になると、アイデアが浮かんでも、なかなかそれを行動に移せない。。。
行動に移す前に、出来ない理由が次々と浮かんで、そのアイデアを結局諦めてしまう。。。
ということは、多くの人が日常で経験していることだと思います。
実はこれには脳科学的な理由があります。
私たちが何かを思いついて行動に移る前に、一瞬でもためらいが生じると、脳はそれをストレス反応として瞬時に察知します。
そして、そのためらいを「リスクや危険なことに直面している」と解釈します。
脳の仕事は命を守ることなので、潜在的なリスクを含む新しい行動に対してストップをかけるのです。
でも、これが繰り返されると、せっかく良いアイデア(ひらめき)が生まれても、すぐに言い訳が生まれてアイデアをつぶすという脳回路が強化されていきます。
そして、どんなに良いアイデアが生まれても、それを行動に移すことができない心の習慣を創り上げていくのです。
ここで、つべこべ脳に言い訳を生み出すチャンスを与えず、アイデアを行動に移すツールとして役立つのがMel Robbinsさんが提唱されている
『5秒ルール』です。
このルールは至って簡単です。
「こうしよう」というアイデアが浮かんだら、脳がつべこべ言い始める時間を与えずに、すぐに「5、4、3、2、1」とカウントダウンします。
そうして1まで数え終わったら、「Go」と自分に発射のかけ声をかけて行動に移るのです。
皆さんも経験があると思います。
あるイベントでなぜか興味をそそられる人に出逢って、声をかけようかと思うのだけれど、一瞬のためらいが生まれ、結局行動に移せずにイベント会場を後にしてしまったり。。。
仕事で提案したいことがあるのに、「こんなことを提案しても、すぐに却下されるのではないか」と疑いの気持ちが生まれて、メールの1つすら上司に送れなかったり。。。
自分が望む仕事の求人が目に留ったものの、「自分の能力では到底無理だろう」という気持ちが湧いて、履歴書すら送れなかったり。。。
いずれも、不安、自己への疑い、失敗への恐れなどから生まれる「ためらい」が、行動にストップをかけてしまうのです。
でも、ここで良く考えてみて欲しいのです。
行動しないことで生まれる「後悔や自責の念」は、精神的に自分を追い込んでいきます。
一方、行動して得られる結果は、たとえそれが望んだ通りでなかったとしても、自分に力を与えてくれます。
皆さんも過去の経験からご存知のように、最初の一歩を踏み出すまでは、行動へのハードルは非常に高いものです。
けれども、一旦行動に出てしまえば、そこに勢い(はずみ)が生まれます。
だから、アイデアと行動の間にあるギャップ(ためらい)を、どうやって飛び越えるのか。。。が鍵になります。
『5秒ルール』は、不安や怖れにコントロール権を渡してしまうのではなく、行動へのコントロールを自分が取り戻すことにつながります。
アイデアが生まれてから行動に移るまでのチャンス時間(猶予)は、たったの5秒。
言い換えると、その5秒間のチャンスを掴む努力を続けることで、私たちは「行動できない自分」から「行動できる自分」へと変化していけるということです。
まずは、30分早く起きることや10ページ本を読むといった小さなことから、5秒ルールをはじめてみましょう。
アイデアや行動への衝動が生まれた瞬間にカウントダウン&GO(行動)!
「5、4、3、2、1、GO!」
Mel Robbinsさんが言われるように、行動を起こす「やる気」が湧くのを待っていたら、いつまでたってもあなたは行動できないままです。
「5、4、3、2、1、Go!」は、「ためらい」を消し、自分の背中を力強く押してくれるものです。
とてもシンプルだけれど、驚くほどパワフルな力を持つ『5秒ルール』。
日常で5秒ルールを活用することを通じて、今まで気づかなかった「勇気」が自分の中にあることを発見されていくことは間違いありません!
山口まみ拝
追伸、Kindle Direct Publishing を通じて、電子書籍を2冊出版してから、続々とさらなる電子書籍へのアイデアが湧いてきています。次の2冊は、主人と娘の才能をそれぞれに活かした電子書籍となりそうです。皆さんの中で電子書籍を出版したいけれど、「ためらい」があるという方は、どうぞ遠慮なく私にメッセージしてください。その「ためらい」を超えて出版を実現する方法をアドバイスします!
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