こんにちは、ポジティブ心理学博士 山口まみです。
ちょっと前になりますが、2人のダンサーが同じ振り付けのダンスを一緒に踊る様子を見たことがあります。
一見2人とも同じ動きをしているように見えるのですが、どうも何かが違う。。。
素人の私が言うのはおこがましいのですが、一人のダンサーの方がもう片方より優れたダンサーであることが分かるのです。
でも、パッと見たところ、どこがどう違うのかということは明確に言及できないのです。
私はそのときステージ横にいたので、2人の動きをサイドから眺めることができました。
じーっと観察していたら、あることが決定的に違うことが分かりました。
皆さん、それは何だと思いますか?
それは「体の軸」だったのです。
2人ともダイナミックな動きをしていて、上半身&下半身とも前後左右に激しく揺れています。
でも、一人のダンサーはそんな時でも体の中心軸が全くぶれていないのです。
一本すーっと真ん中に軸が通っている様子が、よく観察すると浮き彫りになって見えてくるのです。
そんなダンサーの動きを見ながら、心の軸にも全く同じことが言えるな〜と思いました。
魅力的な人というのは、心の軸が一本きちんと通っています。
外的状況や人の言動に降り回れない、どっしりとした安定感を心に持っているのです。
それ故に、常に穏やかで、良い気分を保ち、笑顔の絶えない人でもあります。
そんな心の軸は、一朝一夕に身につくものではありません。
体の軸を作るのと同様に、日々のトレーニングが欠かせません。
ピラテスやヨガはインナーコアマッスルを鍛えるとよく言われますが、あれも定期的にやってこそ培われるものです。
では、心のインナーコアマッスルを定期的に鍛えるには何をしたらいいのでしょうか?
それは自分の気持ちに敏感になり、気持ちがよくなる思考を常に選び取る意識的努力をすることです。
気持ちを生み出すのは、あなたを取り囲む状況でも他人でもなく、それらをどう捉えるかという「あなたの思考」です。
ですから、自分の気持ちがモヤモヤ、ウツウツ、何だかネガティブの方に落ちてきたな〜と思ったら、すぐに一旦停止して、「なぜ、私は今こんな気持ちを感じているんだろう?」と自問してあげるのです。
すると、その気持ちに先立つ自分の思考が浮き彫りになってきます。
それを繰り返すうちに、今まで気づかなかった
「思考のパターン(習慣)」に気づくかもしれません。
そうして自分の気持ちに気づき、一旦停止して、自分の思考を客観的に捉えることができるようになること。
その思考が自分のためになっていない(自分の気持ちを暗くする)ことが分かったら、意識的に他の思考を選びとることができるようになること。
心の軸を鍛えるとは、つまるところ、自分の思考に対して「意識的な働きかけ」が出来るようになるということです。
自分の思考を野放しにせず、思考の舵取りをしっかり行っていく。
自分の人生を主体的に生きるということは、自分の思考を能動的に使うことからスタートします。
心の軸をしっかりと鍛え、強くしなやかな心で、自らの人生を切り拓いて生きていく。
私たちは誰しも、そんな凛とした心の姿勢を持つ、美しい人になれる潜在性を秘めています。
人生を幸せに豊かにする心のインナーコアマッスル、ぜひ一緒に鍛えていきましょうね。
ポジティブ心理学博士
山口まみ
追伸、
ニュージーランドに発つ日まで残すところ1週間となりました。何をするにしても「これが最後の。。。」という言葉がつくようになりました。残り少なくなってきた日本での貴重な時間をしっかり満喫して心に刻んでいきたいと思います。
eBook『心理学博士が贈る7つの幸せレシピ』

いつからでも始められる、自分を磨き高める7つのレッスン。幸せのエッセンスが凝縮されたeBookです。