マインド・リーディング

こんにちは、ポジティブ心理学博士 山口まみです。

心理学を専門にしているというと、「じゃ、人の心が読めるんですか?」という質問をたまに受けることがあります。

もちろん答えは「ノー」なので、そう返答すると、「あ~、そうなんですか」と言う相手の表情から、(じゃ、何のために心理学を勉強してきたんですか?)という声にはならぬ質問が読み取れたりします(笑)。

確かに心理学というと「心の学問」というイメージがあり、人の心が読めるようになって当たり前という印象をもたれるのだろうと推測します。

でも、心理学は元々人間の行動学であり、「人がある状況において、ある特定の行動を取るのはなぜか」という問いが前提にあります。

それに答えるべく、状況と行動の因果関係とそれに影響を及ぼす要因を様々な角度から研究する学問が、心理学ともいえるのです。

昨今では脳科学、神経科学、自然科学などの発達に伴い、それらの最先端の知識や技術を融合させながら、新しい形態の心理学の研究がどんどん進んでいます。

私にとって心理学は、生物としての人間と、霊的な存在としての人間を包括して、「本来の心の働き」を探求していくところに、その醍醐味があるのではないかと思っています。

なぜなら、私たち人間がこの肉体だけの存在であると考えるなら、それは人間性の一部にしかスポットライトを当てておらず、それだけでは人間の本質をつかむことは出来ないと思うからです。

マインド・リーディングのテクニックを使えば、相手が「今」考えていること、感じていることを読み取ることは、それほど難しいことではありません。

しかしながら、マインド・リーディングというテクニックが及ばないところに、その人の奥深いところにある人間の本質、本来の姿というのは存在するのだと思います。

マインド・リーディングはあくまで外面に表れたサインを読み取って、相手の内面を推測する手段にしかすぎません。

それが100%核心をついているとは必ずしも言えないし、またそれに頼り切って相手を判断しまうことは危険でもあると思います。

マインド・リーディングに頼らなくとも、私たちは直感や洞察、インスピレーションなど、沢山の知恵を授かって生まれてきています。

自分の心の状態が良い状態であれば、冷静な判断力や分析力はもとより、相手への思いやりや優しさも自然と湧いてくるものです。

相手の心を読むことに忙しくなるより、自分の心の状態を高め、相手と共有している時間を思う存分楽しんだ方がずっと良い結果が生まれると思うのですが、あなたはいかがでしょうか?

それではまた来週の金曜日にお会いしましょう!

山口 まみ 拝

追伸、昨日はテレビKABのくまパワに生出演させていただきました。久しぶりのスタジオ入りで、非日常を存分に楽しませていただきました!新しい出逢いに新しい体験、これも生きていてこその喜びですね*^^*