こんにちは、ポジティブ心理学博士 山口まみです。
最近、アドラー心理学が熱いですね。
書店に行くと、アドラー心理学系の本が新刊コーナーに数冊並んでいるのを見かけます。
私が大学で心理学の講義を受けた頃には、アドラー心理学を特別に掘り下げて勉強することはありませんでした。
そんなわけで、お恥ずかしながら「アドラー心理学」と聞いても、咄嗟にはどのような心理学体系を指すのかピンとこなかったものです。
ところが最近、著書『嫌われる勇気』を読んで、なぜ「アドラー心理学」が今こんなにも注目を集めているのか、その理由が分かりました。
アドラー心理学では一般的に常識と言われるものを覆す理論がいくつか登場します。
その中でも私が面白いと思ったのは、原因論と目的論の違いでした。
原因論によると、過去に何かが起こったことが原因で、今の自分があるとします。
けれどもアドラーが主張する「目的論」によると、人間の行動には最初に「目的」があって、その目的を満たすために、過去の出来事を障害や出来ない原因ととみなすのだといいます。
例えば、「親の離婚がトラウマとなって結婚できない」という人がいたとします。
原因論によれば、もちろんトラウマの存在を認め、本人が抱える問題の原因は過去の体験にあるとします。
ところが、目的論では、現在何かの「目的」(例、結婚して傷つきたくない)があって、その目的を満たすために「過去の体験」を言い訳に使っているとするのです。
過去に原因を求める因果説は、物語のようで分かりやすく、大衆にアピールするものがあるけれど、それは真実ではないとアドラーは言います。
アドラーは逆にそれらを「見かけの因果律」と呼び、<本来はなんの因果関係もないところに、あたかも重大な因果関係があるかのように自らを説明し、納得させてしまう>ことを言及しています。
このように、アドラー心理学に登場する様々な概念は、「常識へのアンチテーゼ」とも言われ、その中には最初は拒絶反応や反感をあおったりするものもあるかもしれません。
しかしながら、アドラー心理学を端的に表現するとしたら、それは「個人が本来もっていた力を個人に取り戻させる」心理学ではないかと思います。
私もこれからさらに「アドラー心理学」を深く学び、もっともっと自分の生活や仕事、そして生き方そのものに取り入れていきたいと思っています。
山口まみ 拝
追伸、先日、出版記念トークイベントを熊本で開催しました。多くの方にお越しいただけ、心温まる時間を過ごさせていただきました。お集りいただいた参加者の方々と言葉を交わしながら、自分がいかに多くの人々に支えられているのかを改めて実感しました。これからももっともっと精進して、皆様にたくさんの「勇気づけ」が出来る自分でありたいと強く願った時間でした。
全国書店&アマゾンにて好評発売中!
eBook『心理学博士が贈る7つの幸せレシピ』

いつからでも始められる、自分を磨き高める7つのレッスン。幸せのエッセンスが凝縮されたeBookです。
無料eBook: 心理学博士が贈る7つの幸せレシピ

「今のままで、そこそこの生活を送っているけれど、何か物足りない」
「朝起きるのが待ち遠しくなるほど最高に幸せとは言いきれない」
「もっと豊かで楽しい人生を送りたい」
あなたの答えが「Yes」なら、このeBookが役にたつはずです。
ポジティブ心理学の研究をベースに
あなたの人生を変える「幸せの習慣」について解説しています。
『心理学博士があなたに贈る7つの幸せレシピ』
こちらにご紹介した7つの幸せレシピは、無数にある幸せのエッセンスから、
すぐにでも実践できることを選んで書き上げました。
どれも一見シンプルですが、継続して実践すれば
確実にあなたの人生を好転させていきます。
あなたの人生が喜び溢れるものでありますように!
May your life be filled with joy and happiness!