皆さん、こんにちは。
ポジティブ心理学博士の山口まみです。
昨日は久しぶりに「ニアミス」を体験しました。
何のニアミスだったかというと、交通事故。
雨が降り続いていた夕方で視界も悪い上に、帰省時間で交通量も多いとき。。。
信号のない交差点で、右を見て、左を見て、双方から車が来てないことを確認して、右折しようとアクセルを踏んでハンドルを切り出したところで、右側から車がすごいスピードで突っ込んできてぶつかりそうになり。。。
私は急ブレーキ、向こうはハンドルを切って、運良くぶつからず。。。
すぐに車を道の片側に停めてみたものの、先方の車は止まらなかったようだったので、車をそのまま走らせると、すぐに後ろからさっきの車らしき車が追いかけて来ました。
そこでまた車を停めて降りると、向こうの運転手は怒り心頭で車を降りてきて。。。
「どこを見て走ってるんだ!ぶつかるところだったぞ!」とすごい剣幕で怒鳴り出し。。。
私は正直に「ごめんなさい。確認したつもりだったけど、あなたの車が見えてなかった。」と言っているところへ、後部座席に乗っていた主人が降りてきて
「でも、あなたもスピードをかなり出しすぎて走ってたよ」
というと、それにまた相手が逆上して、罵声を浴びせ出し、それに主人が怒って、一瞬即発となり。。。
結局、主人と運転手が酷い言い合いをした後、先方は大声で喚き散らしながら、アクセルを吹かして去っていきました。
自分の不注意が招いてしまったこの事態に、ショックと罪悪感と情けなさで思わず「は~」と深いため息が漏れてしまいました。。。
でも、よくよく考えてみれば、事故を逃れ、誰も怪我せず、本当に幸運でした。
相手がスピードを出し過ぎていたとはいえ、私の確認不足に変わりはないのですから、非は私にあるといえます。
先方も事故にあいかけたショックで、ストレスホルモンが凄い勢いで体を駆け巡り、闘争反応が高まっていたのです。
先方が車を降りてきた瞬間に、私は「相手の心をなだめる」ことが先決であると分かっていました。
逆上している相手に、理論で対応しても、全く効果はありません。
そればかりか、それは火に油を注ぎ、解決は遠のくばかりです。
私を心配して出て来たくれた主人の気持ちは有り難かったのですが、
「心理的アプローチ」からすると逆効果。
まず相手の「自分の気持ちを分かってもらいたい」という欲求を満たす必要があるのです。
そうして感情脳を落ち着かせてからでないと、理論的な脳は働きださず、冷静に話を進めることもできません。
面と向かって怒鳴られるのはさすがにこたえましたが、状況が状況だけに、相手を責める気持ちにはなれませんでした。
主人との言い合いが勃発したことで、私のお詫びの気持ちが相手にきちんと伝わらず、結局、彼が苦い思いを抱えたまま去ってしまったことが残念でした。
また、私をかばおうとして嫌な思いを体験した主人にも、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
でもね、起きてしまったことは起きてしまったこと。
自らの非を反省して、次回同じ過ちを繰り返さないように気をつける他ありません。
この出来事を通じて学んだことがあります。
それは、酷い出来事の渦中であっても、「心の働き」を知っておけば、客観的に物事を見る視点が維持できること。
心、脳、体のメカニズムを知っておけば、相手への理解や思いやりの気持ちを持つことができること。
そして、これらは出来事で体験した「痛み」が、心の「苦しみ」に発展するのを防ぐことができます。
逆境に直面したときこそ、心の力が活きてくる。
今回は、そんなことを実体験を通じて考えさせれました。
でも、皆さんがこんな体験をせずに済むことを祈ります。
運転される方は、どうか今日も安全運転で!
山口まみ拝