つい昨日のことです。
娘を学校に迎えにいくと、彼女が緊張した面持ちで「ダンスグループのお昼休み練習に、今日も参加するのを忘れた」と開口一番、言ってきました。
このダンスグループは、学校間で競い合う大会のために結成されたもので、週に3回(火曜日と水曜日のお昼休み、金曜日の早朝)、先生の指導のもと練習を行っています。
娘は先週の火曜日、練習に参加するのを忘れて、翌日先生に怒られ、また今週も続けて忘れてしまったので、今度はどんなことを先生から言われるのだろうと心配しているのです。
私は娘に、先生には正直に「練習を忘れていました。ごめんなさい。次回からは忘れないように、同じクラスの◯◯さんに声かけしてもらうようにします。」とお詫びと今後の対策を伝えればいいんじゃない、と提案しました。
それでも、娘の不安心配は消えず、目には涙をためて、夜もなかなか寝つけない様子でした。
そんな様子を見ていて、私も頭の中で明日の状況を、無意識のうちにシュミレーションしていました。
するとそのシュミレーションのネガティブなこと!
先生が娘に対して、彼女の軽率さをみんなの前で厳しく指摘し、すでに後悔と心配でいっぱいいっぱいの彼女を、心理的にさらに追い込む状況をシュミレーションしていたのです。
そこでハタと思ったのです。
私たちがこうして不安を抱えるのは、将来のことをニュートラルな視点で考えられずに、コントロールできないことを何とかコントロールしようと躍起になるからだと。
今回の場合も、娘にできることは、自分の過ちを認め、迷惑をかけた相手に謝り、今後同じことが繰り返されないように対策を練ること。
それだけです。
そこで相手がどういう反応をするかは、相手次第。
相手がどのように考え、どのように反応するかについては、私たちは何のコントロールもできません。
つまり、それは自分の問題ではなく、相手の問題だということです。
それがストンと腹に落ちた途端に、気分がスッキリしました。
今回の件に限らず、いつでも私たちにできるのは、「ベストを尽くすこと」。
真摯な気持ちと態度で、今の自分に出来る限りのことをする。
それがどういう結果を生むかは、私たちのコントロールの範疇を超えたところにあるので、心配しても何の足しにもなりません。
昔から「人事を尽くして、天命を待つ」という言葉にあるように、ベストを尽くしたら、後は天に任せる。
それが健康的なメンタルのあり方です。
もちろん生きている限り、不安心配を一切抱えないでいる、なんてことは不可能です。
けれども、その不安心配が必要以上に大きくなり、自分の心を暗く塞いでしまう時は、「ベストを尽くしたら、後は天に任せる」というマントラを自分に言ってあげることです。
私たちに出来るのは、本当にそれだけなのですから。
そして、それだけ行っていけば、本当に充分なのですから。
山口まみ拝

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