こんにちは、ポジティブ心理学博士 山口まみです。
先日、グループコンサル&ランチ会を行いました。
これまで個別セッションは多数行ってきましたが、グループコンサル自体は初の試みでした。
そんなグループコンサルで痛感したのは、人は一見バラバラの課題や悩みを抱えているように見えるけども、その解決策はやはり「心(ハート)」にあるということでした。
私たちのハートから発せられる「心の声」。
その「心の声」にしっかりと耳を傾けて、自分の気持ちをナビゲーターとして使い、思考を味方につけていくための実践方法などについて、参加者の皆さんと掘り下げていくことができました。
今月いっぱいで日本を離れるので、その準備と荷物の整理と、今月残っている仕事とプライベートの約束などをこなしているうちに、一日一日が瞬く間に過ぎていきます。
というわけで、様々なことをやっている内に、何だか久しぶりのブログになってしまいました。
変化は悪いものだけでなく良いものも、それが「ストレス」となることは心理学の研究でも分かっています。
私の場合、ニュージーランドへ転居することは半ば懐かしき古巣に戻ることでもあります。
それはもちろん楽しみなことですが、「大きな変化」であることは間違いないので、その「ストレス」を確かに感じています。
ただ、誤解のないように言っておくと、私は「ストレス」が悪いといっているわけではありません。
海外転居という「ストレス」がある故に、普段よりも意識が分散しがちで、思うように書き物に集中できない自分がいるな~と客観的に分析しているところです(笑)。
こうして思うように物事が進められないときにやってしまいがちなのが、「自分を責める」ことです。
私たちの中にはいつも手厳しい「批評家(critics)」がいて、常に自分のあら探しをしています。
私たちの多くは成長の過程で、「自分を常に監視して叱咤激励していないと、怠けてダメな人間になってしまう」という思い込みを刷り込まれているように思います。
でも、本当にそうでしょうか?
そもそも、怠けることがそんなに悪いことでしょうか?
24時間365日、がんばり続けるなんて、そちらの方が不自然だし、かつ不可能ですよね。
一日を通じて体力&気力といったエネルギーの変動があるように、年間を通じても私たちのエネルギー量は変動しています。
気候、現在直面している課題、仕事内容、人間関係、家庭の事情などによって、今「やれること」が変化します。
そんな自分に対して、「大丈夫、あなたならきっと乗り越えられるよ、きっとやり遂げられるよ」と言ってやれるのか、それとも「やっぱり、あなたは何をやらせても全然ダメだね」とやりこめてしまうのか?
あなたの人生という旅に、必ずついてくるお供は、他でもないあなた自身です。
ですから、自分と自分自身の関係を良好なものにしておくことは、幸せの第一条件といえます。
自分との関係をよいものにするには、自己への慈しみ (self-compassion)を育む必要があります。
自分を厳しく批判するのではなく、他人にするように自分にも敬意の念を払い、優しさと愛のまなざしでもって自分を見るのです。
そして、自分は完璧ではなく間違いをたくさんおかすけれども、失敗から学びながら成長する素晴らしい潜在性を秘めているということを、しっかり認めてあげるのです。
自分自身を伸ばすのは、「批判」ではなく「愛」です。
人生の真のパートナーというべき自分との関係を、愛情溢れる温かいものにすること。
自分の失敗を許し、自分の達成を祝福し、自分の可能性を信じて応援しサポートし続けること。
そんな関係をぜひ自分自身と築いていきたいものですね。
そして、その自分自身への「慈しみの心 compassion」を、他人との関係にも汎用していけたら、あなたを取り囲む人たちとの人間関係そのものが大きく変わっていくことは間違いありません。
ポジティブ心理学博士
山口まみ
追伸、今日は以前に一度だけあったことのあるご家族が、我が家を訪れてくれました。私がニュージーランドから持ってきた羊毛を、フェルトで小物を作られている奥様の方にお譲りすることになり、お家まで遊びに来てもらいました。日本を離れる直前だからこそ、昔からの友達に会う機会はさることながら、新しいお友達と親交を深める機会にも恵まれています。ニュージーランドに渡っても、こうした豊かな人間関係をずっと大切にしていきたいな〜と思う今日この頃です。
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