皆さん、こんにちは。
ポジティブ心理学博士 山口まみです。
私たち家族が11月頭に戻ってきた国、ニュージーランドは「一日で四季を体験できる国」です。
実際、フォークランド諸島に続き、 ニュージーランドは世界で2番目に天気が予測しにくい国だと言われています。
私たちが着いてから、雨の日が多いので、今日スーパーでばったり会った友人にも「あなた達が来てから、こっちはずーっと雨ばかりよ」と言われてしまいました。
何だか、私たちが雨女&雨男だと指摘されているようでした(笑)。
しかしながら、冷静に過去2週間を振り返ると、素晴らしい晴天に恵まれた時間(一日中ではなくとも)もありました。
ただ、人間の記憶は、ポジティブなことよりネガティブなことを、より記憶にとどめやすいという傾向があります。
そのため、晴天の気持ちのいい日より、雨で不便な想いをした(濡れる、荷物が多くなる、外で子どもを遊ばせられないなど)日の方が、より強く記憶に残るということなのでしょうね。
これを心理学用語では
ネガティビティ・バイアスと言います。
実は、このネガティブな体験や感情の方がインパクトが強くなる『ネガティビティ・バイアス』は、夫婦関係にも関係しています。
夫婦関係の専門家John Gottman博士によると、良好な夫婦関係を保つには、1つのネガティブな事柄に対して、5つのポジティブな事柄を体験する必要があると説明されています。
ということは、今朝あなたが出勤前に、旦那さんに向かって
「またゴミ捨てを忘れてたわね!いつも火曜日の夜にはゴミを出しといてねと、お願いしてるでしょう。何回言えばいいの!」
ときつく批判の言葉を浴びせたとしたら。。。
相手の気持ちをポジティブにする「5つのこと」をやらなくてはいけないということになります。
さて、あなたのパートナーが喜ぶであろう5つのことがパッと頭に浮かびますか?
ぜひ紙にリストアップしてみてください。
1、仕事から帰ってきたら、「お疲れさま、今日もがんばってくれてありがとう」と言う
2、相手の大好物を夕飯の食卓に並べる
3、前から読みたがっていた本を図書館から借りてきておく
4、。。。。
私の発想能力は、もうここで力尽きてしまいました(笑)。
皆さんのアイデア力は私より優れているかもしれませんが、かなり面倒くさいですよね(苦笑)。
ということは、最初からネガティブな気持ちを相手に抱かせない努力をする方が、断然ラクということです。
英語の表現にも“Nip it in the bud”(問題はつぼみの内に摘め)というものがあります。
まさしく、問題が大きくなる前に、まだ対処がしやすい内に、手を打った方がいいのです。
次回、皆さんが旦那さんに「ガミガミ」と言ってしまって、
「しまった(ネガティブ1個だ!)」と思ったら
その瞬間に「ゴメンゴメン、こんなキツい言い方をするつもりはなかったんだ。ついやっちまった〜。許してね〜♡」と
明るくサラリと謝ってしまいましょう。
その方が、断然面倒くさくないから!!(笑)
幸せな夫婦関係を維持していくには、ネガティビティ・バイアスの存在を頭において、「ネガティブとポジティブのバランス」を上手にとっていくことが大切です。
ここで「バランス」と言ったのは、ネガティブをゼロにすることは出来ないし、またその必要もないからです。
あなたが結婚されているなら、幸せな夫婦関係は、子育てや仕事(ビジネス)の基盤ともなるものです。
また良好な夫婦関係は、毎日の幸せにも、長期的な人生の満足度にも、大きく貢献してくれます。
身近な人だから、いつも一緒にいる人だからとおざなりにせず、相手との関係を大切に育んでいってくださいね。
私もそれを肝に命じて、日々精進していきたいと思います!
それでは、また次回お会いしましょう。
ポジティブ心理学博士
山口まみ
追伸、
先週末は初のスタンドアップボード(SUP:stand up paddle board)を体験してきました。水の上に置いたサーフィンボードようなものの上に立ったまま乗り、オールを使ってバドルしていきます。穏やかな水の上をスイスイ進んでいく初めての体験に、体と脳の全細胞が喜んでいるようでした。この世の中には、まだまだ私の知らない世界が広がっているんだな〜と、改めてワクワクした時間でした。
ちなみに、スタンドアップボード(SUP:stand up paddle board)とはこんなものです↓↓↓
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