ホームスクーリング

こんにちは、ポジティブ心理学博士 山口まみです。

2週間程前から、娘のホームスクーリング(homeschooling)を始めました。

ホームスクーリングはホームエデュケーション(home education)とも呼ばれるもので、学校ではなく家庭を拠点に置いて教育を行うことを指します。

といっても我が家の場合は、私たちの仕事の都合上、週に2回がホームスクーリングで残りは学校での教育というスタイルで行っています。

ホームスクーリングに関しては娘が小学校にあがる前から、私たち夫婦で話し合いを進めていました。

主人の母国ニュージーランドではホームスクーリングが盛んで、2011年時点ですでに6500人を越える子ども達がホームスクーリング児童として登録されています(ちなみにニュージーランドの総人口数は450万人以下です)。

ただ娘は社交的な性格で友達との交流を通じた学びも大切であると考え、ひとまずは小学校に通わせて様子を見ることにしていました。

そして彼女自身も小学校に上がることを、とても楽しみにしていました。

そんな娘がある日「学校に行きたくない」と言ってきました。

「どうして?」と尋ねると、「勉強が簡単すぎるから」と答えます。

そんなやりとりをして間もなく、授業参観がやってきました。

そこでの様子を見て、私たち夫婦も色々考えさせられ、ホームスクーリングを始めた方がよいという決断に至りました。

もちろん日本の小学校には良い面もたくさんあります。

みんなで給食や掃除に取り組み、机に向かう習慣や集中力を早いうちから養うこともそうです。

けれども授業全体を見ていて、以下のことに気づかされました。

•子ども達のほぼ全ての行動において「型」が用意されていて、生徒はそれに従うことを強要されていること

•子ども達の好奇心をそそり、知性や創造性を刺激するような授業内容が展開されていないこと

•子ども達が自分の頭で何かを考えるという機会が極端に少ないこと

「こくご」の授業では、ひらがなの一文字を細部にわたって徹底的に学ぶことに授業全部が費やされていました。

もちろん、まだ1年生にあがったばかりで授業内容が高度なものでないことは十分理解しています。

ただ、3歳過ぎから、ひらがなやカタカナを自分で読み始めた娘にとっては、この授業を「簡単・退屈」と感じてしまうのはやむを得ません

(ちなみに、私たちが娘に日本語の早期教育をしたわけではなく、うちの母が孫のために行ってくれていた「読み聞かせ」によって、娘は自然に文字を習得しました)。

そればかりか、その授業に一生懸命集中している態度を見せなくてはいけないことに、娘が相当のエネルギーを費やしていることがひしひしと感じられました。

(*これは学校や先生方による教育や指導を非難しているのではなく、日本の教育システムがそのような授業を推し進めているという指摘です)

というわけで、我が家で新しく始まったホームスクーリング。

内容としては、英語、アート(工作)、科学、読書、コンピューターを使ったゲーム、音楽、体育(水泳)など様々な取り組みを始めていますが、その内の1つが「心理学」!

認知行動療法に基づいた技法を子どもに分かりやすく解説してある本を使って、「心の授業」を行っています。

ここでは様々な感情や考え方、どうすれば自分の心と脳を鍛えて、毎日を楽しく幸せに生きることが出来るのかということを、娘と一緒に掘り下げていきます。

文章はひらがなと漢字(難しい漢字にはるびがふってあります)が混ざっているページを、私と娘と半分ずつ読んでいきます。

実際一緒に読んでみると、予想以上に娘がたくさんの漢字を読める(または推測できる)ようになっていることを発見します。

また「こういうときはどうしたらいい?」という私の質問に、オリジナルな発想を述べてくれたり、実際に体を動かして自分の考えを説明してくれたり。。。
子どもの伸びやかな視点から私自身も色々学ばせてもらっています。

私たちのホームスクーリングの目的は、何より「自分の頭で考え、自分の力を信じ、思ったことを行動に移せる自立した人間を育てること」にあります。

「自立した人間」とは単に自分の足で立って歩く(経済的に)ということではなく、自分のあるがままを受け入れ、『自己肯定感』(私はあるがままで価値ある存在だという気持ち)を持つという精神的自立を指します。

なぜなら、そうした自己肯定感を持てないまま大人になると、その虚無感(心の穴)を他者に埋めてもらおうとして、他者の評価を行動の指針にするようになってしまうからです。

自分の中にある明確なガイダンス(自分がどう感じるか)を見失い、周りに振り回されてしまう人生ほど辛いものはありません。

「私はあるがままで価値ある人間だ」「私は私のことが大好き!」という気持ちは、他人のあるがままも受け入れ、人との信頼と愛情溢れる深いつながりを築く上でも大切です。

それがまた、幸せな人生を自分にも他人にももたらす豊かな土壌を作ってくれます。

その土壌があれば、自分が心から望む「自分らしさを発揮できる幸せな人生」を築いていく力も自然に養っていくことができます。

娘のホームスクーリングという機会を通じて、私たち親もまた改めて「教育とは何ぞや?」「人としての価値は何か?」「人生で一番大切なことは何か?」ということをじっくり考えさせられています。

教育とは一方通行ではなく、互いの人間性を尊重しあい、教え教えられるという喜びに満ちた相互関係を築くことでもあるのだと実感しています。

またホームスクーリングを通じて、私たち親も物事を新しい角度から見つめ、自身を深める成長の機会を与えられています。

こうした深淵な教育の機会を与えてくれている娘に感謝の気持ちでいっぱいです。

山口 まみ 拝

追伸、
今週の火曜日は娘の運動会でした。徒走で6着中5位になっても飄々としている娘。1、2年前までは何でも自分が一番じゃないと気がすまない子だったのに。。。(笑)。「自分の価値を他者との比較や評価に求めない」。そんな姿をすでに垣間みれたようで、何だか嬉しさを覚えてしまった一時でした。

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