傷ついた「子ども」を見放していませんか?

何かの拍子にカッとなったり、酷く落ち込んだり、不安が極端に増大したり、ドッと寂しさが押し寄せてくる。。。

感情のコントロールがうまく出来ずに、衝動的な言動として表出してしまう。

または、状況にそぐわない大きな感情の波に、気持ちが圧倒されてしまう。

こんな時は、子どもの頃に傷を受けた「パーツ」(子どもだった頃の自分)が抱える怒り、落ち込み、不安、寂しさが、今あなたが直面している状況やストレスが引き金となって噴出している場合があります。

これはまさしく、理性や感情、並びに行動のコントロールを司る脳の部位(前頭前野)が完全にハイジャックされた状態です。

よく言われる”Road Rage”(運転中に起こった些細な出来事が引き金となって、本人がコントロールできないほどの怒りを引き起こし、時には暴力行為に及んでしまうこと)も、まさしくこの典型的な例だといえます。

このように、過去に傷を受けた「子どもパーツ」(”インナーチャイルド”と呼ばれたりします)がストレスやその他の引き金によって活性化されると、当人の理性脳をハイジャックし、動物的なサバイバル本能を引き起こします。

そして、精神状態を不安定にしてしまうということが起こります。

サバイバル本能は、身の安全を脅かす目の前の相手と闘うか、もしくは、その危険から逃れるかという「闘争逃走反応」として現れたりします。

または、闘争も逃走も危険だと判断した場合には、フリーズと言われる肉体と精神の麻痺状態を引き起こしたり、または、相手に服従したりするということが起こります。

これらの子ども時代に体験したトラウマ反応は、潜在的記憶となって脳や身体に残ります。

そのため、大人になっても様々な要素がきっかけとなって、そのトラウマ反応が無意識のうちに繰り返されます。

それが頻繁に起こると、心身は長期的なストレスホルモンの影響を受け、慢性的な疾患を引き起こす原因となっていきます。

ここでいう「トラウマ」とは、肉体的、精神的、性的虐待といったものだけでなく、脳と心身の健全な発育のために必要な愛着形成の欠如も含まれます。

たとえ、子どもに愛情を注いでいる「充分な親」に育てられた子どもであっても、何らかの感情を受け入れてもらえなかったり、親自身がストレスを抱えていて、十分な注意関心を払ってもらえなかった経験はあるはずです。

それらの体験は、自分のサバイバルを完全に親に依存せざるを得ない小さい子どもにとっては、「私は望まれていない」という悲しさや寂しさを伴う強い思いとして潜在記憶の中に残るのです。

だからこそ、傷ついていない「子どもパーツ」を持たない人は、ごく稀だといえるでしょう。

では、この「子どもパーツ」をどう取り扱っていけばいいのでしょうか?

それにはまず、その子どもを理解することが必要となります。

その「子どもパーツ」に姿形を与えるとしたら、どんな風に見えるでしょうか?

それはもしかしたら、肩を落とし、背中を丸めて、なるべく余計な注意を自分にひかないように、縮こまっている子どもかもしれません。

もしくは、全く自信がなく、怯えていて、誰からも愛されていない寂しさを覚えている子どもの姿かもしれません。

あなたはそんな自身の「子どもパーツ」に対して、どんな思いを抱くでしょうか?

あなたの目の前にポツンと立っている相手を見つめていたら、深い思いやりと愛情の気持ちが湧いてくるかもしれません。

もしくは相手をを長らく放っておいたことに対する、お詫びの気持ちが湧いてくるかもしれません。

そんな幼い自身である「子どもパーツ」は、子どもの限られた知識と能力で、辛い体験を何とか乗り越えてきました。

あなたがしっかり生きられるように、誰に知られるともなく、あなたを支えてきたのです。

今大人となったあなたは、その「子どもパーツ」との絆を結び、パーツが常に危険を察知しようと神経過敏になっているのをなだめて、安心させることができます。

今あなたがいる場所は安心安全な場所で、もう小さな「子どもパーツ」が置き去りにされ、一人で苦しむことは決してないことを教えてあげるのです。

そのプロセスは一度で済むものではなく、恐らく幾度となく繰り返される必要があるでしょう。

何といっても、それは脳に刻まれた潜在的記憶やトラウマに対する習慣的な反応を、少しずつ変えていくプロセスになるのですから。

自分へ思いやりや慈愛を向けることを難しく感じる人は多いものです。

でも、自身の中にいる「子どもパーツ」に向けては、それができるはずです。

あなたが「子どもパーツ」を大切に扱い、歓迎し、慰め、安心安全の場を与えるとき、あなたは自分が無意識の内に切り離していた自分の一部を取り戻し、統合された「本物の自分」として生きていくステップを踏み出し始めているのです。

山口まみ拝


自分の中にある「子どもパーツ」に向き合い、理解を深めるためにも、マインドフルネスのアプローチは大いに役立ってくれます。

あなたの中に湧き起こる強い感情や衝動は、「子どもパーツ」からのコミュニケーションだといえます。

それらと一体化するのではなく、純粋な好奇心でもって、それらを客観的に眺め、観察し、理解の手を差し伸べる。

自分の「過去に傷を受けた子ども」を見放すのではなく、その子どもの勇気と知恵を讃え、自分の大切な一部として受け止める。

マインドフルネスはそんな深い心のプロセスを促してくれます。

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