
【これもいつかは過ぎ去ること This too shall pass #1】
望ましくない状況に直面しているとき、それが永遠に続くかのように考えると、私たちは絶望的な気分になります。
でも大丈夫!
その絶望の呪縛から自分を解き放つおまじないがあります。
「これもいつかは過ぎ去ること」(This too shall pass.)」
赤ちゃんが夜泣きして泣き止まないとき。
上司の怒りが静まらないとき。
夫婦喧嘩してしまったとき。
亡くした人を思い悲しみが止まらないとき。
それでも、人生の川は静かに穏やかに流れ続けています。
This too shall pass.
大丈夫。その体験も気持ちも、それを乗り越えた先には、もっと素敵なあなたが待っているのですから。
【こころの分岐点 #2】
私たちはいつも分岐点に立たされています。
それは今ここで、「(少しでも)いい気持ちをもたらすものにフォーカスするのか」、
それとも「(さらに)悪い気持ちをもたらすものにフォーカスするのか」という心の分岐点です。
「今置かれている最悪の状況で、『いい気持ち』なんてとても選べない」というあなたの主張、よく分かります。
でも、「ほんの少しいい気持ち」を選ばなければ、あなたの悪い気持ちが、ますます「悪い思考」を引きよせ、それがまた「悪い気持ち」を生み出すというネガティブスパイラルが起こってしまいます。
すると今の現実が変わらないばかりか、さらに悪い気持ちを増長するような出来事を引き寄せてしまいます。
けれど逆に、「ほんの少しいい気持ち」を選べば、「いい思考」を引きよせ、それがさらなる「いい気持ち」を生み出すというポジティブスパイラルが起こります。
そうしている内に、それまでは考えもつかなかった解決策が浮かんだり、自ずと良い出来事が起こったりと、自分を囲む現実が変わっていきます。
今ここで意識して「ちょっといい気持ち」を選ぶのか、それとも「ちょっと悪い気持ち」を選ぶのか?
そんな「今」の積み重ねが、あなたの人生を創っていきます。
自分が望む人生を実現させていくためにも、日々直面する「心の分岐点」で、賢い選択ができるマインドの力を養っていきたいものですね。
【選択肢は自分の手の中にある #3】
自分がネガティブな気持ちを感じているときは特に、その感情と自身を同一化しないことが大切です。
「私は悲しい」というのと、「私は悲しみを感じている」というのでは大きな違いがあります。
自分の抱く思考と感情はあくまで、私たちが能動的に持つものであって、それ自体にはあなたを押さえ込む力はありません。
思考も感情も自分が自発的に「抱く」もの。
だから、それをぎゅっと握りしめておくのか、手放すのか、一旦宙に浮かばせておくのか…
その選択肢は常にあなたの手の中にあるのです。
どうかそのことを忘れないでいてください。
【72億分の1の輝く奇跡 #4】
世界人口は現在72億人を超えました。
そんな星の数ほどいる地球上の人間たち。
でも、その地球を隈無く探しても、あなたという人間は、この世にたった1人しか存在しません。
決して替えのきかない、ものすごい希少価値をもった「かけがえのない存在」。
あなたの命は72億分の1の輝く奇跡。
生まれてきてくれてありがとう。
沢山の素敵なことがあなたの人生に降り注ぎますように。
【比べるなら昨日の自分と今日の自分 #5】
競争社会の中で生まれ育ってきた私たちは、往々にして自分と他人を比較しがちです。
それが、「今の自分はまだまだだけど、いつかあの人みたいになるんだ!」という行動の原動力になるならいいのです。
けれども大抵の場合、「私はあの人に比べて全然ダメだ」という劣等感の罠に陥ります。
だから、「これからは、自分と他人を比べない」と決意する。
それでも、どうしても比べたくなったら、昨日の自分と今日の自分を比較する。
そうして日々少しずつ成長している自分をしっかり認めて褒めてあげる。
人は人、あなたはあなた。
「比べず、たゆまず、あきらめず。」
自分を信じて、一歩一歩今日出来ることをしっかりやっていきましょう。
【”When one door shuts, another opens”(ひとつのドアが閉まれば、また別のドアが開く #6】
八方ふさがりのように感じる時でも、必ず突破口は存在します。
進もうと思っていたドアが、あなたの鼻先で閉じてしまったとき。
そんなときこそ、これまで気づかなかった新しい道へつながる別のドアが開くのです。
だから、どんなときも絶望しない、諦めない、投げ出さない。
だって、それは新しい道を発見する絶好の機会を、あなたに運んできてくれているのですから。
【大人になるということは #7】
大人になっていいことの1つに、自分の世界が自由に広げられることがあります。
子供の頃は、家庭、学校、親戚、学習塾、ご近所さんというコミュニティしかなかったのが、大人になるに連れて、自分が関われる人の数、その人達のバックグラウンドの多様性、コミュニティの種類も飛躍的に広がります。
だから、学校生活で苦しんでいる若い方に伝えたい。
実際の世界の大きさに比べたら、今あなたが直面している世界は、ほんのちっぽけな世界にしかすぎないのだと。
そして、いつかそんな狭い世界から羽ばたき、自分らしさを思いっきり表現できる大舞台に出て行ける日が来るのだということを。
【ちゃんと見てくれている人がいる #8】
人から思いもよらずネガティブな行為を受けたとき。
そんな時は人の誠実さを信じる気持ちが、グラグラと足下から揺れるものです。
「なぜ?」と相手の動機を問いただしても、人の気持ちだけは、悲しいけれどどうにもならなりません。
でも、そんな時でも自分の中にある「優しさ、思いやり、誠実さ」を見失わなければ、必ず自分のことを見てくれている人がいます。
大丈夫、どんな時も、誠実で優しいあなたのことをちゃんと見てくれている人がいるのです。
大丈夫、私からあなたにもエールを送ります。
【体を大事にしよう #9】
物も申さず、愚痴もこぼさず、毎日黙々と淡々と働き続けてくれている私たちの体。
それは60兆個の知性ある細胞からなる「神聖な器」です。
決して粗末に扱ってはいけません。
健康に気を配るということは、自分に与えられた命を大切にするということ。
自分の人生が輝くためにも、それを陰で支えてくれている働き者の体を大事にしましょう。
【「弱虫」だっていい #10】
人間は弱い生き物です。
ちょっとしたことに傷ついたり、怒ったり、悲しんだり、落ち込んだり…
でも、そんな弱虫だから、人の痛みに共感してあげられる、人の心を思いやることができる、人と力を合わせられる。
弱虫だからこそ弱い自分を乗り越えようとがんばれる。
そして、同じくがんばっている仲間を応援できる。
だから、弱虫だっていいんです。
だって、弱虫はその内に「優しさ」という本物の強さを秘めているのですから。
【感謝の気持ちを忘れない #11】
私たちは普段、たくさんの「当たり前」に囲まれています。
こうして空気があるのも、綺麗な水が飲めるのも、お日様が植物を育ててくれるのも、家族がいるということも、実はみんな「おかげさま」です。
失って初めて気づかされる「平凡」という幸せ。
どんなに平凡なことでも、心を留めれば恵みに変わります。
自分を取り囲むたくさんの「当たり前」と「平凡」。
それらに対して、「有り難い」という感謝の気持ちをいつも忘れずにいたいものですね。
【自然の力を借りる #12】
どうしても気分が沈んでしまう。
雨雲が自分の心を覆っている。そんな時は誰にでもあるものです。
その場合は、「ああではないか、こうではないか」と頭でつべこべ考えず、「そんな時もあるよね」と放っておくことです。
そうすれば、心は次第に本来の気(元気)を取り戻します。
ですから気分が沈んだ時こそ、自分の内側に目を向ける代わりに、空や川、木や草や花といった自分を取り囲んでいる色とりどりの美しい自然に目を向けてみましょう。
それらはどんなときも、あなたをそっと優しく労り、慰め、励ましてくれるはずです。
【体験が何よりの財産 #13】
どれだけの知識も生の体験に勝るものはありません。
100の知識より、1つの体験、1つの感動。
あなたが感じて動くところには、必ず「成果」という実がなります。
たとえ、それが周りから見たら「失敗」と呼ばれるようなものであっても、そこには体験した人しか得ることができない宝がぎゅっと詰まっています。
お金では買うことが出来ないもの。誰もあなたから奪うことが出来ないもの。
それは体験を通じて培った「成長」という名の、あなただけの財産です。
【心の中はいつも晴れ #14】
私たち本来の心はいつも明るく前向きでポジティブなエネルギー(心の健康)を持っています。
それは子供を観察すると、すぐに分かります。
でも、大人になればなるほど、自分のネガティブな思考にぎゅっとしがみつき、繰り返しそれを反芻する習慣を持つ人が増えていきます。
何も無理矢理、どんな時にも、ポジティブな思考を持つ必要はないのです。
ただ、自分のネガティブな思考に気づき、手放すだけ。
そうすれば、あなたにも分かります。
「心の中はいつも晴れ」だったのだということが。
【信頼するということ #15】
誰かを信じて頼ること。
それは勇気がいることです。
「こんなこと頼んでいいだろうか?」「厚かましい人と思われないだろうか?」「こんなことも出来ないのかと失望されるのではないか?」などなど、不安心配が頭をよぎります。
でも、人を頼るということは、相手に対して「あなたの能力と誠実さを信頼しています」というメッセージを送ることです。
だから、時には思い切って相手を頼ってみる。
力を貸してくださいと正直にお願いしてみる。
なぜなら、そんな風に素直に頼り、また、頼られる経験を重ねることで、本物の信頼関係が築かれていくのですから。
【好奇心という魔法の鍵 #16】
口下手で、人とどうコミュニケーションを図っていいか分からない。
その問題への解決策は、「相手への純粋な好奇心を持つこと」です。
そうすると例えば、「今のお仕事を始められたきっかけは何ですか?」「何に今一番興味がありますか?」などなど、「相手の人となり」が分かるような質問が自然と口から出るようになります。
お話上手になる必要はないのです。
スキルやテクニックを磨く必要もありません。
口下手でも全然いいのです。
「相手のことを知りたい」というあなたの純粋な好奇心が、人との関係を築く魔法の鍵です。
【案ずるより産むが易し #17】
何かを始めようとするとき、私たちはつい分析的に色々と考えてしまうものです。
そうして、深刻に考えれば考えるほど、物事は複雑に感じられ、手も足も出ないような気持ちになってきます。
でも、思い切って行動に移してみたら意外と簡単だった、ということは多いものです。
「案ずるより産むが易し」
私たちはあるとき、考えることをやめて行動しなくてはなりません。
【言葉は最高のアクセサリー #18】
「言葉は最高のアクセサリー」。
どこで、この言葉を聞いたのか忘れてしまいましたが、言葉の持つ力を表した適切な言葉だと思います。
どんなに外見を着飾っても、その人の口から出るのが、愛のない他人を傷つける言葉だったらどうでしょうか?
逆に、朴訥した人の口から出る言葉が、人の心を思わず和ませたり、癒したりする愛に溢れた言葉であったら…
その人はどれだけ着飾った人より、美しく輝いて見えるはずです。
言葉はあなたの最高のアクセサリー。
周りの人が、感動するようなアクセサリーを身につけようではありませんか。
【「心配癖」をなくす #19】
心配事の90%は、実際に起こらないと言われます。
残りの5%は自分の力の範疇外にあります。なので心配しても仕様がないことです。
残りの5%は自分がどうにか出来ることです。
つまるところ心配の95%は、無駄なエネルギーを使っていることになります。
生きるか死ぬかに関わるような心配事というのは、実に稀です。
だから、小さなことにクヨクヨしたり、自分がどうにも出来ないことを心配したりするのは、キッパリやめてしまいましょう。
その代わりに、自分が手を打てる5%に集中する。
そうしているうちに、あなたの「心配癖」はなくなっていきます。
【違うからこそ面白い #20】
人と意見が合わないとき、気持ちを理解してもらえないとき、残念な気持ちが湧いてきたりします。
しかしながら、誰もが同じ考え方や感じ方を持っていたら、そこにあるのは画一的な世界です。
新しい物は一切生み出されず、進歩も進化もありません。
「違うからこそ面白い」
自分とは異質なものを最初から拒むのではなく、まずは好奇心の目を向けてみてください。
相手が持つ新しい発想や物の見方を素直な心で受け止め、学び、いいものは自分の中にどんどん取り込んでいく。
そうすれば、あなたの人生はもっと楽しく豊かになります。
【素直であることから得られる恩恵 #21】
素直な人は伸びると言われます。
その1つには、周りから言われたことを、ひとまず忠実に行動に移すことで、かけがえのない経験知を養っていくからだと思います。
そうして自分の体で、何が自分にとって為になるのかそうでないのか、何が有効なのかそうでないのかを感じ取る力を養っていくのです。
知識を知識だけに留めず、知識を行動に移し、貴重な体験を積んでいくこと。
それは「素直」であることから得られる恩恵です。
【見えない時こそ笑顔で #22】
電話でのやりとりで、相手の顔が見えないときこそ、笑顔で対応する、返事をする。
なぜなら、あなたが「いい気分」でいるかどうかは、声の調子やトーンから簡単に読み取れるからです。
古い友人であれ、家族であれ、見知らぬ人であれ、顔が見えない相手との対話を大事にする。
そんな姿勢は相手の心に暖かい灯をともします。
【才能という名のギフト #23】
私たちにはそれぞれ天から与えられた「才能」(gift) があります。
それはあなたのワクワク(情熱)を追いかけていくと必ず見つかるものです。
才能の芽を伸ばして、活かして、楽しんで生きること。
それこそ、無償で与えられた、かけがえのなりギフトを大事にする「正しい生き方」だと思います。
【思考のえり好みをしよう #24】
私たちは日々、無数の選択を繰り返して生きています。
その中で一番大事な選択は、思考の選択です。
ある出来事に直面したときに、自分に「いい気持ち」をもたらす考えを選ぶのか。
それとも、「悪い気持ち」をもたらす考えを選ぶのか?
無数の選択肢の中から選んだ思考が、あなたの気持ちを瞬間的に決定します。
だから、自分がより沢山のポジティブな気持ちを感じられるように、もっと「思考のえり好み」をしていいのです。
Be more choosy about your thought.
なぜなら、あなたは喜び溢れる幸せな人生を送るべくして、この世に生まれてきたのですから。
【「ごめんなさい」と言える謙虚さと勇気 #25】
誰しもが「善良な人間でありたい」と願っているものです。
私も良き母、良き妻、良き娘、良き妹、良き友人、良き仕事仲間でありたいと、常々思っています。
でも、その意に反して、思わず相手にイライラをぶつけてしまったり、冷たい口調で相手を傷つてしまったり、といったことが起こることがあります。
その後すぐに後悔の嵐に苛まれるわけですが、そこで一言「ごめんなさい」と言えれば、双方のわだかりまりは瞬く間に解消してしまいます。
もちろん「ごめんなさい」と相手に言うには、自分の非を素直に認める「謙虚さ」と、そして、自分の弱さをさらけ出す「勇気」が必要です。
1%でも自分が悪かったと思ったら、迷わず「ごめんなさい」と言える。
そんな強さを秘めた清々しい人に、私もなりたいものです。
【自分への挑戦 #26】
どんぐりは必要な養分、水、光などが与えられると、立派な大木に成長します。
あの小さなどんぐりの中に、見事な大木に育つ潜在性(potential)が秘められているのです。
それは人間も同じこと。
私たちは誰しも、無限の可能性をもって生まれてきます。
それは遺伝子レベルでも脳科学見地からも、明らかになっていることです。
だから、「私にはムリ」「そんなこと私に出来っこない」と言うとき、あなたは何を根拠にそう言っているのでしょうか?
「自分を制限する考え」という障害物を取り除き、「好奇心、情熱、ひたむきさ」という養分を与えてあげる。
そうすれば、あなたの潜在性は、伸びやかに飛躍的に開花していきます。
【「それも一理あるね」と言ってみる #27】
人は誰しも「自分の気持ちを分かってほしい」と切に願っているものです。
だから、相手と異なる考えを自分が持っていたとしても、まずは相手の言葉に耳を傾け、「それも一理あるね」と言ってみる。
そうすると、相手の中には「自分の気持ちを分かってもらえた」という安心感が広がります。
「自分が100%正しい!」と正当に主張したところで、相手の心が開かなければ、議論は永遠に平行線のままです。
だから、まずは相手の気持ちを受け止める。
「それも一理あるね」という言葉は双方の心を開き、本物のコミュニケーションを可能にする魔法の言葉です。
【ゴールより大事なこと #28】
何かしらのゴール(目標)を持つということは素晴らしいことです。
でも、それがダイエットであれ、昇進することであれ、意中の人をゲットすることであれ、ゴールを達成できるかどうかは、偶発的要素や他人の行動をも含む場合があり、私たちが完全にコントロールできるものではありません。
だからこそ、ゴールではなく、そのプロセスに集中する。
自分が出来ることは何かを真剣に考え、一生懸命それらを行う。
そうして、自分が「今、出来ること」にフォーカスして行動していけば、ゴール達成は自然と近づいてきます。
ゴールを持つことの意義は、ゴールを追うことではなく、「自分が今できることを着実に行う力」を育てることにあるのだと思います。
【本物のカッコよさ #29】
人のためとなると、思いもかけなかった力を出す人がいます。
仕事や恋愛の場面でも、自分をなかなかアピールできない人が、大切な人のこととなると、トップセールスマン顔負けに売り込みが出来たり…
普段おとなしく控えめな人であるにも拘わらず、他の人が侮辱されているときは、大きな声で正々堂々と抗議できたり…
人のために底力を発揮する。
そんな「本物のカッコよさ」を秘めた人に、私は憧れます。
【幸せな夫婦関係の基盤となるもの #30】
夫婦とは赤の他人同士が結ぶことのできる最も深遠な関係です。
育った家庭環境、親兄弟、学校、人生体験などが全く異なる2人が、一つ屋根の下で何十年も一緒に生活していくのです。
それは生易しいことではなく、それ相当の覚悟と努力が要求されます。
幸せな夫婦関係の基盤は、互いに対する「関心と思いやり」を持つことです。
親よりも、子供よりも、誰よりも自分のパートナーを一番大切に扱う。
それぐらいの心がけで挑んで、ちょうどいいバランスが取れる。
それが夫婦関係というものです。
【一晩寝かせる “Sleep on it.” #31】
何か問題に直面すると、私たちはすぐにそれを解決したいという衝動に駆られるものです。
その問題が不安心配といったネガティブな気持ちを抱えれば抱えるほど、その衝動は強くなります。
けれども、そんな切羽詰まった気持ちのもとでは、良い思考や判断は決して生まれません。
だからこそ、”Sleep on it”「その問題を一晩寝かせる」。
問題をひとまず棚上げして寝ている間に、あなたの中にある知恵や洞察が働きだします。
不安心配に無駄なエネルギーを消費せず、脳が持つ潜在的な力を信じて解決をお任せする。
これこそ最も効率的で素晴らしい脳の使い方です。
【ご都合通りにいかないこと #3】
仏教でいう苦しみとは、自分のご都合通りにいかないことを指します。
生老病死に代表されるように、こうして生きている限り、自分の思惑通りにいかないことがあるのが当たり前です。
だから、自分の「ご都合」ばかりに捕われないことです。
人の都合もあれば、天の都合もある。
色んな都合が混じり合って、この世界を作っています。
苦しみも減らし、喜びを増やすには、自分勝手な「ご都合」を出来るだけ手放し、天から与えられた恵みに感謝する。
それを心がけるだけで、随分ラクに生きられるように思います。
【素のままの自分でいるということ #33】
自分の素をさらけ出すことは、勇気がいることです。
なぜなら、それは自分の弱い部分や傷つきやすい部分、また時には思慮の足りなさなど、自分の未熟さをさらけ出すということだから。
そんな「ありのままのあなた」を受け入れられない人は、恐らく去っていくことでしょう…
でも素のままでいると、そんなあなたを丸ごと好きだという人たちが、周りに残ることになります。
装った自分だけを受け入れてくれる大勢の人に囲まれる人生と、本当にあなたを好きだという少数の人に恵まれる人生。
後者の方がずっと幸せな人生だと、私は思います。
【拒絶される痛み #34】
人間関係において相手から拒絶される痛みは、身体的痛みと同じ脳細胞を活性化します。
つまり、私たちが誰かに拒絶された時に感じる痛みは、胸を突き刺されたり、お腹にパンチをくらうのと同様に、本当に痛いのです。
それは他のネガティブな感情とは、全く質を異にします。
そんな酷い痛みを、不用意に他人に味わせることのない優しく強い人になりたいものです。
【内の如く 外も然り “As with in, so without.”#35】
あなたが目にする外の世界は、実はあなたの内面を表したものです。
直面する出来事や他人の言動を、自分の心がどう捉えるのかによって、見える世界は全く違ってきます。
自分の気分が沈んでいるときは、どす黒いフィルターを通して外の世界を見ているようなものです。
だから、普段なら見過ごせる他人の言動にも、思わずカチンときてしまったりします。
そんな時は「内の如く、外も然り」とお坊さんになったつもりでつぶやいてみましょう。
ちょっぴり悟りを拓いたみたいで、穏やかさと笑顔がじわじわと戻ってくるはずです。
As within, so without.
内の如く外も然り。
楽しく心軽やかに生きてまいりましょう!
【思考の枠をぶっ飛ばせ #36】
「こうなったらいいな」「これが出来たらいいな」という願望を抱くのは、あなたの中にそれを実現する能力があるからです。
でも、その能力を感じられないのは「私はこういう人間だ」という思考の枠を、知らず知らずの内に、自分にはめこんでいるから。
「私にはムリ」という声が聞こえてきたら、それは誰が決めているのか、本当にそうだと言い切れるのか、どうしてそういう風に考えるようになったのか、自分に問いかけてみてください。
自分で作った思考の枠をぶちこわせるのは、あなた以外の誰でもありません。
私たちは誰しも未開発の、未発達の、まだ発見されていない驚くべき可能性を秘めています。
そんな自分を、ちっぽけで窮屈な枠に閉じ込めるのは、今すぐやめてしまいましょう。
自分を信じて本気を出せば何でも出来る。それが私たちの本質です。
【幸せのバトン #37】
人からの褒め言葉に対して「いえ、それほどでもありません」と謙遜の言葉がつい出てしまうという人は多いのではないでしょうか?
でも、相手はそうして自分の好意を一旦否定されると、たとえそれが謙遜だと分かっていても、ちょっと残念な気持ちになるものです。
また、「自分は褒められるに値しない」というメッセージを、自分の潜在意識にも送ることになります。
ですから、これから人に褒められたら、「ありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです。」と(照れくさくても)ぜひ笑顔で言ってみてください。
そして今度は、自分が周りの人のキラリと光るところを見つけて、素直に褒めてあげましょう。
褒められ上手は、褒め上手。
そうして「幸せのバトン」を、優しい言葉に載せて広げていけたら素敵です。
【インプットは簡単 アウトプットは困難 #38】
人の話を聞いたり、本を読んだり、誰かから何かを教わるインプットは比較的簡単です。
一方、自分の知性と創造性をフル稼働して行うアウトプットとなると、途端にハードルが高くなります。
でも、本当の意味で学びが起こるのは、アウトプット(実践&表現)するときです。
アウトプットを上手に行う秘訣は、インプットの際にアウトプットを想定してやることです。
学んだことを実践してみる、友人や家族に話す、ブログに書く、日記につけるなど、アウトプットの形は何でもありです。
いずれにしても、学んだことを自分の言葉で表現する、または人に教えるようにする。
あえて困難なことに挑むと、自己は確実に成長していきます。
【serendipity(偶然に大発見をする幸運) #39】
ひらめきは突然起こるものではありません。
あなたがあることを自分なりに真剣に考え抜いて試行錯誤した末に、偶発的なチャンスでそれは起こったりします。
でも、普段からそれを真剣に「考えて」おかなければ、解決策が目の前に現れても、それをみすみす見逃してしまったりするのです。
だから、日頃からしっかり思考して、アンテナを張っておく。
そうすれば、ひらめきが起こる瞬間を逃さず掴むことが出来ます。
【目標達成への道 #40】
目標が定まると、それに最速最短で到達することが、良いことであるかのように考えてしまいがちです。
けれども、目標へ達する道は1つではなく、無数の道があります。
そして、一見遠回りや紆余曲折しているように見える道が、その過程において、思いもしなかったギフトを運んできてくれることがあります。
最終的に目標を達成できるかどうかは、人の気持ちやその時の状況など偶発的な要素も絡んできます。
だから、目標に達成するかどうかで自己を評価するのは、自分で自分を苦しめるようなものです。
目標は定めるけれど、そのプロセスを何より大事にする、そして楽しむ。
その姿勢でいれば、目標の実現はグンとあなたに近づいてきます。
【恐れのないところに勇気はない #41】
「勇気」とは恐れを感じないことではなく、恐れを感じながらも前に進むこと。
恐れは私たちの生存本能に深く根ざしていて、それを完全に払拭することは不可能です。
でも、その恐れを堂々巡りの分析的思考で肥大化させず、ある時考えることをやめて「えいやっ」と行動するのが、勇気というものです。
人間は誰しも弱いもの。
けれども、自分の弱さに向き合い、それを超える努力を続ける勇者には、誰でもなれるのです。
【Random Acts of Kindness 世界を変える親切な行為 #42】
見返りを一切期待せず、誰かのために親切な行為をすること。
それは一見「ギブ&ギブ」のように見えますが、実はそれが思わぬところで、自分にたくさんの幸せを運んできてくれます。
なぜなら、自分が発したものは、必ず自分の元へ戻ってくるからです。
投げかけたものが受け取るもの。
積極的に優しさと明るさを世界に投げかけていきましょう!
【無駄な努力をやめて、正当な努力をしよう!#43】
努力の語源は「奴隷を力ずくで働かせる」という話を聞いたことがあります。
その信憑性はさておき、何かをやらされていると感じながら行う努力は、実際、実を結ばない「無駄な努力」となることが多いものです。
正しい努力とは、本人が自分のためにやるものであり、本来それは楽しいはずなのです。
または、それを楽しくするための工夫が出来るはずなのです。
すべては視点・考え方です。
自分を奴隷化せずに、心地よい充足感を感じながら努力する。
これが「正当な努力」です。
【1つだけ確かなもの #44】
巷に溢れる情報の信頼性・信憑性が失われてきている中、1つだけ確かなものがあるとしたら、それはもともと人間に備わった感じる力(直感)ではないかと思います。
直感とは、脳がこれまでの経験や記憶から総合的に物事を判断して、あなたに送ってきたメッセージです。
だから、直感を侮らない、見過ごさない。
そうすれば、直感はどんどん磨かれ、ますますあなたの味方となってくれるでしょう。
【未来への希望 Hope for the future #45】
「こうなったらいいな」「こんな社会が実現したらいいな」と個人の生活から社会のあり方まで、希望をもって未来に思いを馳せるということは大事なことです。
もちろんこの世は想念だけで、物事が動いていく世界ではありません。
しかしながら、全ては心の中にある想いからスタートします。
過去の偉大な発明は、ある人の中に芽生えた小さな想いが徐々にふくらみ、最終的に形あるものとして成就した結果です。
だから、自分の中からフツフツと湧いてくる「未来への希望」を大切にしましょう。
それが大きく明るく鮮明で、自分も周りもワクワクさせるものであるほど、実現の可能性が高まるのですから。
【幸せに向かって進んでいこう #46】
幸せになりたいのなら、暗く重い過去を振り返らないことです。
前に進みたいというときに、バックミラーを見ていては前に進むことが出来ません。
過去は過去。今はもう存在しないのです。
それがあたかも存在するかのように見せているのは、あなたの過去に向けられた「思考」です。
幸せになりたいのなら、幸せに向かって進んでいきましょう。
ひまわりがお日様に顔を向けて輝いているように。
【情報収集よりも体験収集 #47】
「百聞は一見に如かず」の言葉にあるように、100の知識を持っている人より、1つの独自体験を持っている人の方が、確かな情報を持っていると言えます。
情報収集よりも体験収集
情報過多の社会に生きる私たちにとって、そんな意識を持って毎日を過ごすぐらいで、ちょうどよいバランスが取れるのかもしれません。
【心を整える #48】
頭の中のゴチャゴチャ、イライラ、モヤモヤを一掃させる方法があります。
それは片付け&掃除に専念することです。
洗面台や本棚、机の上といったほんの一カ所でもいいのです。
そこを徹底的に綺麗にするだけで、心がスッキリとします。
心を整えるには、身の回りを整えることです。
片付け、掃除、断捨離。どれも「心の浄化」という素晴らしい効果をもっています。
【幸せで豊かな人生を送る秘訣 #49】
「遊ぶ」ことは子供だけの特権ではありません。
大人こそ、もっと意識して「遊び」の時間を大事にするべきだと思います。
なぜなら、遊びを通じて、私たち大人も沢山の新しい発見に恵まれるからです。
そして何より、遊びの時間を他人と共有することで、人とのつながりにも、広がりと深みが生まれます。
時には仕事や「やらねばならない」ことを一切忘れて、遊びに没頭できる時間を自分に与えてあげましょう。
いくつになっても、子供のような好奇心と遊び心を持ち続けること。
それが幸せで豊かな人生を送るための秘訣です。
【熱しやすく冷めやすい #50】
「熱しやすく冷めやすい」という傾向は、しばしば短所とみなさます。
しかし、この傾向を持つ人は、新しいことにどんどんチャレンジできる人でもあります。
そうしてバラエティ豊かなものを経験することで、色んなものに対する目や感性が養われ、経験や知識が広がっていきます。
それと同時に、「これが私のやりたいことだ!」と思えるものに出逢える確立はどんどん高くなっていきます。
「自分に何が向いているか分からない」と悩む人は、飽きっぽい性格の人を時々見習ってみることです。
「三日坊主でもいい。とりあえずやってみよう」という心持ちが、新しい自分を発見させてくれることもあるのですから。
eBook『心理学博士が贈る7つの幸せレシピ』

いつからでも始められる、自分を磨き高める7つのレッスン。幸せのエッセンスが凝縮されたeBookです。